基本的な目標設定の仕方 ~その目標、1年後に達成したかどうかわかりますか?~

目標設定するときにあまり深く考えずに目標を立てて、達成したかどうか曖昧になった経験はありませんか?

なぜ、自分で決めた目標なのに、達成しているかどうか判断できないのでしょうか?

そのような目標には目標を設定するときに致命的なミスを犯してしまっています。

それゆえに、達成状況があいまいになってしまうある特徴が表れているのです。

それはどんな特徴でしょうか?

その特徴について今回は紹介します。

この特徴を理解すれば、自分が設定した目標が目標になっているかすぐに見極めることができるようになります。

皆さんもこの記事を読んで、今後の目標設定の際に生かしてみて下さい。

目標とは・・・・

そもそも目標とは何か考えたことがありますか??

目標とは、目的を達成するために設定するものです。つまり目標を設定する前には、必ず目的が存在していないといけません。目的があるから目標が設定できるのです。

例えば、「毎日〇〇の資格の勉強を30分する。」

これは、目標です。目的ではありません。

それではこの目標はなぜこの目標になったのでしょうか??目的があるからです。
この場合の目的っていうのは、「〇〇という資格を取り、仕事の幅を広げ、周りの人に信頼してもらう」などになります。これは目的ですよ。決して目標ではありません。

皆さんも自分の目標を振り返ってみて、目的のような目標を設定したりしていないか確認してみてください。

目標と目的の違い【数値化】

では、目的と目標は何が違うのでしょうか?

決定的な違いは、数値化です。

数値化とは、数値で目標を表すことです。例えば、上で紹介した目標は

「〇〇の資格の勉強をする。」

という目標設定することもできます。ただこれでは目標としてはまだ弱いです。

でもこの目標に「毎日」「30分」などの数値を加えることでより具体的な目標設定にすることができます。この数値化が、目標の達成状況を評価しやすくするポイントなんです。

私の部下もよく、このような目標を設定しているのですが、すべて設定し直させています。だって、私が評価するときにこの人は目標に真剣に取り組んだのか結果から判断できないですからね。

この数値化というポイントはどのような場面でも、目標を設定する時には必ず必要になります。

会社で働くとき、企業するとき、趣味を頑張るとき、勉強を頑張るとき・・・など、どのような場面でもとても大切になってくる考え方です。ぜひ覚えておいてください。

数値が入っていない目標は目標ではないと考えても過言ではないです。

目標設定における禁句

私は、たくさんの部下の目標を見てきましたが、目標になっていないものがたくさんあります。そしてそのような目標にはある特徴があることもわかりました。

その特徴とは目標が「具体的ではない」ということです。具体的ではないというのはなぜか。それはかっこよく文章をまとめてくれる便利な言葉を使って目標設定しているからです。

このかっこよく文章をまとめてくれる便利な言葉が使われている目標というのは目標になっていません。この言葉を見た瞬間、目標設定をやり直しましょう。

それでは、その言葉を紹介しますね。

  1. ○○化する(迅速化、効率化、定着化、共有化など)
    所要時間1時間を30分に短縮する。などのように、迅速化する内容を具体的に表現する。

  2. 努める、努力する
    これは、目標達成度合いが測定することができません。具体的にどんな成果を上げるのか表現させる。(×)新規開拓に努める → (〇)新規開拓、毎月1件以上

  3. 向上する、高める
    向上する内容を具体的に表現させることが大切。
    (×)安全意識の向上 → (〇)安全対策に関する提案を1件提出する

  4. 図る
    どのような状態にするのか、どのような状態になれば良いのか表現させる。
    (×)残業時間削減を図る → (〇)毎日、15時にミニミーティングを行い、残っている業務を共有し、残業時間を部内で前年度の90%に削減する

  5. 把握する
    把握する情報、把握した情報で何をするのか具体的に表現させる。
    (×)○○の原因を把握する → (〇)○○について調査を実施し、原因を把握することで、対策を立案できるようにする。

これらの以外にも便利な言葉はたくさんあります。便利な言葉に騙されないようにしっかりと目標設定してみてください。

目標には便利な言葉は禁句です。

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