「他人にどう思われているか」気になってしまうのはいけないこと?

気になることは自然なこと:社会的認知

皆さんも周囲の人からどう思われているのか気になりますよね。
自分の行動、発した言葉が相手にどのような影響を与えているのか。
自分の言動を馬鹿にされていないか。自分はみんなにどう思われているのだろうか。
そんなことを考えていて、行動できなくなっていませんか?

でも安心してください。それは自然なことなのです。人の脳には心理学でいうところの「社会的認知」というシステムが組み込まれているからです。周りの人が何を考えているのか考えを巡らせるような仕組みになっているのです。

ただ、それが行き過ぎると日本人に多いタイプになってしまいます。そして日本人の多くは人と違うことは敵だとみなしてしまうのです。日本ではみんながやっていることは正しくなります。

例えば、職場に1時間早く出勤して、サービス残業して帰る。僕からしてみたらこのような働き方は、なんて生産性が低いのだろうかと嘆くべき事案ですが、日本ではこういう働き方をしている人が多いので、みんな何も考えずこの働き方が正しいと思い込んでいます。うちの社長でさえ、みんなより一時間も早く出勤している仕事の準備をしている社員について感心だと言う始末。
というような具合に、みんながやっていることは、理不尽なことでも正しいことに成り代わってしまうのです。そして、みんなと違う行動をする人(始業時間5分前に出勤して残業せずに帰る人)は敵のようにみられます。みんなは朝早くからきて、遅くまで仕事をやっているのに、あいつは・・・・ってな具合です。

最近では今話題の新型コロナウィルスによる村八分的な対応ですね。新型コロナを患った人はどちらかというと現在は少数派ですね。つまり新型コロナを患った人というのは日本人的な考えをすると敵なのです。だから、ひとたび自分の近くにコロナを患った人がいると知ると、攻撃を始めるんです。家に張り紙をしたり、差別をしたり、もういじめですよね。いい大人が何いやってんでしょうか?ほんと、怖いのは人ですね。

そこで、「みんなに嫌われたくないから」、とか「みんなやってるし仕方ないか」、「みんなに変な人と思われたくない」とか考えてしまって、みんなと同じ行動をとってしまうのは思考が停止していると言わざるを得ないです。ザ・日本人です。

この「他人がどう思うのか」ということを気にすることは、自然なことですが、行き過ぎると人生の障害になってしまうことになりかねません。

「いい人だと思われたい!」と思うのは危険

みんな、いい人だと思われたいですよね。嫌な奴だと思われるよりはいいですよね。でもいい人を追い求めすぎると、自分を追い詰めることになってしまう場合があります。

例えば、本当に正しいと思うことをやらないで、ほかの人にいい人だと思われたいがために違う行動をとるとき。周りとの衝突を避けようとするときなどです。

これは、自分の意志を完全に捨てた状態ですよね。このような状態ではいつも自分が何かを我慢しないといけない状態が続きます。これって本人は気づいていないことが多いんですが、相当なストレスです。断れない人は要注意ですね。

私の知人にも、依頼を断れない人がいます。その人は看護師をしていて給料もそこそこたくさんもらっている人なのですが、なぜかリボ払い、カードローンで負債が1000万円程度積み重なっている人がいます。そして負債の返済に追われ生活費が毎月3万円も残らないような状態です。なぜなのか調べてみたのですが、周りの人の価値観に自分を合わせて行動してしまっていたからでした。極度の嫌われ恐怖症の知人は誰の誘いも断れません。なぜなら断ったら嫌われると思い込んでいるからです。そのため複数の友人に食事の誘いを受けるとすべての誘いに応えます。さらにBBQ、キャンプ、スキー、旅行、・・・・様々な誘いが毎月ありますよね。それすべてに応えていたのです。さらにみんなでお出かけするのに車が必要です。普段車に乗ることはめったにないのに、友人と出かけるときに車を出すために車を買っていたのです。借金をして。それではいくらお金があっても足りません。一人暮らしなのに、友人が家に来て遊ぶときに広い方がいいという理由で無駄に広い家を借りていたりもしていました。めったに友人が集まることなんて無いのに。誘いに応えるためにさらにカードローンを組み、これ以上ローンが組めない状態となっていました。私に助けを求めてきましたが私は10万円をあげて、その後は言うまでもなく塩対応です。今では赤の他人状態です。

この知人はきっと、常に「嫌われたくない」、「いい人だと思われたい」、「かっこよく見せたい」という気持ちでいっぱいだったのだと思います。でもそういうことを追い求めてきたがゆえに、周囲の人から嫌われていってしまうのです。周囲の人も馬鹿じゃないから気づいています。普通にお金がないことぐらい気づいています。でもお金がないとは言えないんです。だって嫌われると思うから。

ここまで、強い気持ちで「いい人だと思われたい」と思うのは大変危険です。身を滅ぼします。皆さんも気を付けてください。

周囲の評価を正しく受けとめる方法

先に紹介した事例は極端な例ですが、実際の話です。この人は大きな勘違いをしていたのです。それが、「みんなにいい顔してれば嫌われない」という勘違いです。そんなこと絶対にありません。逆に嫌われる元だと思います。基本的にすべての人を常に満足させることなんてできないんです。この事実を受け入れてください。この前提がずれると先の事例みたいによくない方向に転がっていきます。

さらに、こんな人でも人の好き嫌いがあります。ある人のアドバイスは大切にするけど、嫌いな人のアドバイスは蔑ろにすることがあります。誰でも好きな人(家族、先生、先輩など)のアドバイスは大切に聞こえてしまいますよね。でも注意してください。どんなに好きな人でも、自分と同じ価値観を持ち合わせているとは限らないからです。結局、どんなアドバイスも所詮アドバイスなんです。最後は自分がどうするか決めなければいけないのです。周りの意見はただの周りの人の考えです。それらを総合的に判断して決断を下すのは自分なんです。それをしないで全部周りの人の意見に流されて生きていたとしても最後に決断を下しているのは自分なのです。

誰も助けてくれません。信じれるのは自分だけ。自分が思うままに生きてみましょう。きっと明るい未来が待ってます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする